リメイクのホラー映画がなぜ怖くないのかについて

ホラー映画で一番怖い作品を作るのは日本だと思っています。
この頃アメリカで日本のホラー映画のリメイクが作られたりがよくありました。
そういうリメイク作品を観ると、全然怖くないことが多いと思うのです。

この点についてなぜかを私と同じように映画好きの友人と考えたことがありました。

海外で日本のホラー映画をリメイクした場合、
「見せすぎ」が問題なのではとなりました。
例えば、日本の映画なら見えそうで見えないという場面が多いです。
そこに何か恐ろしいものが潜んでいる、とわかっているけど何かは見えない。

ところが海外版は「はっきりと何か見せてしまう」ことが多いです。
「怖い何か」もはっきりと正体がわかってしまうと怖さの度合いが変わります。
何かわからないうちは、自分の想像力もプラスされて実物よりも怖い物ができあがります。
見えてしまうと、もうそれ以上でもそれ以下でもないのですからそれまでです。

どこまでが怖いか怖くないかは個人によりますが、もう限界ができてしまいます。
それぞれの想像力に頼る見せ方だと、自分の想像力でいくらでも「怖く」なるのです。

日本でのコミュニケーションは相手の意志を「察する」ことに基づいていることが多いです。
それに比べて欧米では「はっきりと自分から表現する」ことが求められます。
「言わない・目にしないとわからない」のです。
そのせいで、はっきりと何でも見せてしまう作り方になるのでは、と思います。

残念なことにはっきりと見えてしまうと問題もあります。
人によっては「なあんだ。」というくらいしか感じない場合もあるからです。
だからきっとリメイクのホラーは怖くないのだな、という結果になったのです。

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